ロシアンインテリゲンチヤとジャパニーズクソファッキン公僕
随分久しぶりの更新になりました。
最近あんまり本読んでなくて、東浩紀の『郵便的不安たちβ』と宮城谷の『楽毅』、あと塩野七生の『十字軍物語』三巻とかとか半年で10冊くらい。読書が趣味ですとか言っておきながらこのザマ……。
羅列していいすかね。
- 作者: 東浩紀
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2011/04/05
- メディア: 文庫
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- 作者: 宮城谷昌光
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2002/04/25
- メディア: 文庫
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春秋戦国時代の小国中山国の武将だった楽毅の一代記。
『まず隗より始めよ』のエピソードは普段の生活で使えて中々便利。
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/12/01
- メディア: 単行本
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両雄のカッコよさが光ります。
あとフィリップ2世の外道っぷりとルイ9世のクソっぷりが……。
偉大なる帝王シャカ〈2〉 (1979年) (岩波現代選書〈34〉)
- 作者: マジシ・クネーネ,土屋哲
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1979/10/24
- メディア: 単行本
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半分まで読んだけど結構キツイ……。読み辛ぇ……。詩だし……。
- 作者: ユリウス・カエサル,中倉玄喜
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2008/02/14
- メディア: 単行本
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この本はスゴイです。一次資料であること、簡潔で洗練され、今の時代でも十分読むに値する読み物であること、そして何よりあの「カエサル」自身が書き残したものであること。歴史に興味があれば読んでみるといいかもしれません。ただいろんな部族名が出てくるからそれは面倒です。あと地図と各部族の支配地域がもっと読みやすければなお良し。
それで今読んでる本がこれ。
- 作者: マルク・ラエフ,石井規衛
- 出版社/メーカー: 名古屋大学出版会
- 発売日: 2002/01
- メディア: 単行本
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ロシアという国はとても魅力的です。
いや、歴史を深く探ってみて魅力的でない国なんて無いんだけれど、その中でもロシアはその異質さで群を抜いていています。例えばナポレオンの快進撃を阻んだり、現代に目を向けてみると、第二次世界大戦ではヒトラー率いるナチスドイツの躍進を止め、後の東西冷戦の主役になったり。そういった近現代史の主役の一つでありながら、その複雑な政治の内情と、それに関わる身分、思想間の対立が、ロシアという国を一層理解し難いものにしています。その怪奇な「中身」がとても魅力的。
そんでいざ本を読んでみるんだけど……やっぱり難しい……。頑張ろう……。そしていつかロシアに行くんだ……。
歴史物ばっかり読んでるな。。。そろそろ純文がほしいところ。
友人(がイナイ)的不安たちβ
連休中はライブ一回行ってそれだけです。トモダチイナイ。
- 作者: 中島らも
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1994/03/04
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お酒好きの友人がこの小説を絶賛していたから読んだんだけど、中々どうして、酒好きの人はこういう世界で生きているんだなあ、と。
僕自身はお酒好きな人に対して寂しがり屋の人が多いような印象を持っています。それは、寂しさ含め、何らかの間隙を埋めるためであったり逃避の先にお酒を選ぶ性向のことだけれども、しかして今作品中でも同じようなことが語られていて、そういう理由でお酒を飲む人がアル中になりやすいらしい。もちろんそれは中島らもの意見でしかないけれど。
僕はアルコールに悪ハマリしたことが無いし、酒飲みだけが望む景色を見ることも多分一生無さそうです(というか多分酒飲みの精神を持ち合わせていないから出来ない)。バーに行って酒を飲んでいる人達の姿を見て羨ましく思うこともあります。たとえそこで一緒に酒を飲んで楽しくても、酒飲み精神までは得られんので。
- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 光文社
- 発売日: 2011/01/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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今読み中
↓
- 作者: 東浩紀
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2011/04/05
- メディア: 文庫
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僕みたいな一般ピープルがゼロ年代を通り過ぎてようやく理解しかけた今世代の共有感覚に90年代の終わりの時点で既に気が付いていて、しかもそれを言語化して定義しているところは素晴らしいなあと思いました。ああいう界隈の人の思考の発展とか分析能力ってすげえんだなあと感心しきり。もっと書きたいことはあるけどちゃんと読んでからにしよう……。
食わず嫌いアカン
連休だったのに予定が殆ど無くて、急遽大学の同期と昼飯を食べ、あとは何もしてません。終わる。一生がうんこのように無為に終わる。
- 作者: 志賀直哉
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1990/03/19
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『不幸な境遇の中でも強い意志力で幸福を捉えようとする主人公の姿を描く』、と紹介されているけれど、現代小説のようにドラマチックでもなく、かといって太宰のようにペシミスティックに描写するでもなく、淡々と自分探し(この言い方は好きではないけれど)をしている様子が流れていく印象を受けました。好きか嫌いかで言えば、嫌いでもないけど好きでもない。化学調味料みたいに劇的な物語に慣れてしまったからでしょうか。もうちょっと歳を重ねればこの小説の魅力も理解出来るようになるのかな。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/11/15
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- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/11/16
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初めて「風の歌を聴け」(第一作目)を読んだときに、『なんだこれ!』と思ったんですが(悪い意味で)、「1973年のピンボール」(第二作目)からなんとなく楽しみ方が解ってきて、「羊をめぐる冒険」(第三作目)は大いに楽しんで読むことが出来ました。青春が完結する寂しさは、もちろん「ピンボール」の時点で暗示されていたんだけど、いざそれが訪れるとやっぱり寂しいよなあ。「風の歌を聴け」も、もう1回読み直さないと。
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/09/15
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- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/11/16
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ハルキストはブンガクアピールが気持ち悪い場合が多いから村上春樹作品自体も少し敬遠してたんだけど、やっぱりアカンですね。食わず嫌いアカン。
な〜つののほ〜は〜ひ〜
8月は暑すぎてヤル気が出なかったのでほとんど本を読んでません。
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
- 発売日: 2008/12/25
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点と点が線で結ばれていくように話が進み、それが全部ヒロインの可愛さを引き立てるために展開していくのがとても面白かったです。以前mixiで森見ファンのマイミクが森見節で日記を書いていたのが凄く気持ち悪くて、それがあって森見登美彦作品を敬遠してたんですが、全然でした。敬遠してて損したわい。
- 作者: 高野和明
- 出版社/メーカー: 角川書店(角川グループパブリッシング)
- 発売日: 2011/03/30
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- 作者: 高野和明
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2004/08/10
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ローマ人の物語 (41) ローマ世界の終焉(上) (新潮文庫)
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/08/28
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ローマ人の物語 (42) ローマ世界の終焉(中) (新潮文庫)
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2011/08/28
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ローマ人の物語 (43) ローマ世界の終焉(下) (新潮文庫)
- 作者: 塩野七生
- 出版社/メーカー: 新潮社
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前巻は古き良きローマと運命を共にしたユリアヌスに涙を禁じえないほどドラマティックだったんですが、今回は最終巻とは思えないほど淡々としてます。ローマの終わり方自体がハッキリせずグダグダな感じなんですけど。
塩野七生は古代ローマのことを「愛した人」だとか、その行く末を「愛した人の死ぬ様子」に例えていますが、もしかして、人が死ぬときもこんな感じなんだろうか。死んでいくのは悲しいけれど、いざ死ぬ段になると涙なんてでないのかもしれませんなあ。
暗夜行路を読むのに時間が掛かり過ぎている。
zうぇrcftvgびゅにjもk,lp.ぇrdctfhvygbjhjkl;cxrtfvghbjk………………アラバキ。
先週の土日になりますが、荒吐ロックフェスティバルを観てきました。はじめてのフェスです。フェス参戦。
本来はゴールデンウィークに行われるフェスなんですが、震災の影響で今回は夏。一時は開催が危ぶまれていたようですが、なんとかこぎつけたみたいです。僕は
8otto
くるり
東京スカパラダイスオーケストラ
スチャダラパー
THE BACK HORN
POLYSICS(ちょっとだけ)
ASIAN KUNG-FU GENERATION
Nothing's Carved In Stone(ちょっとだけ)
a flood of circle(ちょっとだけ)
The Birthday
吉井和哉
9mm Parabellum Bullet
EOR(entity of rude)
の辺りを観てました。
僕の中でのベストアクトはスカパラです。もう凄く楽しかった!フェスを楽しむならスカパラが一番なんじゃないだろうかと思うくらい。スチャダラはコレ使って「セシウム〜」とか言ってラップしてました。この人達だから許されるんだろうな。アジカンとナッシングスとフラッドオブサークルは全部観たかったんですが、時間が少しずつ被っていたせいで全曲聴けたのはアジカンだけ。吉井さんはイエモンの曲もやってくれました。ちなみに真っ赤なジャケットを着てました。「赤いジャケットを着てあそこまでカッコイイのは吉井さんとルパン三世くらいだな」ってみんな言ってました。嘘です。俺が言いました。
あと気になったのがEOR(entity of rude)というバンド。名前知らなかったし見る気なかったんだけど、ステージ横を通るときに凄く好きな感じの音が聴こえたのでついつい観にいきました。後々調べてみると、ブランキーの人やSOIL&"PIMP"SESSIONS、テナー、CANNABISの人が組んでたやつでした。すげーすげー。そんでこの人達が組むとフュージョンぽくなるのね。
初めてのフェスだったけど、とても楽しかったです。好きなバンドを本気で観るも良し、後ろでゆっくり聴くも良し、テントの中でのんびり聴くも良し。意外なバンドが意外に楽しくて好きになったり。来年は時間があるならライジングサンロックフェス辺りに行きたいですなあ。有休取れるかなあ。
フェス行く人ってなんで「フェス参戦」って言うのかね。
面接会場の中心で社是を間違えて叫んでノケモノ
僕は大学院生当時、就活を失敗し、所謂無い内定になりました。こちらの面接では緊張のため志望動機がトび、あちらの集団面接では優秀な人間に圧倒される始末。確か志望者2名を同時に面接する形だったんだけど、面接の終盤でこんな質問をされました。
面接官「ここまでの面接で感じた、『相手の悪い部分』を指摘してください」
自分「え〜、そうですね〜、特に無いんですけど……あっ!少し猫背ですね!」
見た目をdisする始末。
今思い起こしても相当に酷いものでした。随分落ち込んだし、自分の面接スキルの低さとアガリ症に愕然としたことを覚えています。今でこそなんとか働き口にありついているけれど、それは元々駄目だったものが成長したわけではありません。運が良かっただけです。
今の就活に最も必要とされる能力はコミュニケーション能力だそうです。臆せずハキハキと喋る。行動力を示す。しっかりと目を見て、気の利いたコメントを返す。それが就活に必須と噂されている、所謂コミュニケーション能力です。
でも何かがおかしい。僕にとってのコミュニケーションはそんなものではありませんでした。
僕はハッキリ言って友人が少ないです。少ないし、その少ない友人も皆、ハキハキ喋ってガツガツ行動するような人間ではありません。どちらかというと自己主張が弱くて追従しがちだし、目を合わせずに会話するタイプばかりです。だけど、僕にとって彼らはキチンと友人だし、僕と彼らはキチンとコミュニケーションをしていたはずです。むしろ、『ハキハキして行動力があり目を見つめてくる人』は、僕にとって昔から苦手の対象だったし、そんな人と上手にコミュニケート出来た覚えがありません。腹を割られたことも、割ったこともないように思う。しかし、彼らは彼らのクラスタでコミュニケーションをして、そこでよろしくやっています。クラスタを横断して腹を割ることは出来なくても、それぞれの中ではキチンとコミュニケーションは機能します。
『ビジネスとしての会話能力』が一人歩きして『コミュニケーション能力』という言葉に置き換わって、それがイコール『リア充が求められている』というふうに勘違いが進んで、それだけならまだしも、ナードな層がジョックよりも劣っているという思考が一般化しています。でもそれって本当にそうでしょうか。僕は違うと言いたいです。リア充じゃなくても素晴らしい人生は歩めると思う。自分に相応しい相手や場所を選べられれば。
今問題になっていることはきっと、所謂『コミュニケーション能力の無い人間が就職出来ない』ということだから、ここまで書いたことは論点をずらしているに過ぎません。だけど、それでも僕は、僕のような目を合わせられないような小物同士で、ぼつぼつ仲良く出来たらいいなあと思っています。リア充じゃなくても。うーん。思考が女の子みたいですなあ。
- 作者: オノ・ナツメ
- 出版社/メーカー: 太田出版
- 発売日: 2006/05/18
- メディア: コミック
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3億円事件
宝くじで買いたいのは夢じゃないんだよなー。
昔、僕は宝くじのことが嫌いでした。何故なら期待値が低いから。宝くじは胴元の取り分が55%だから、買っても半分も戻ってこないんです。しかも買って仕舞って待って、あとは番号を確認するだけだからゲーム性も無い。だから全然面白くない。それなら控除率25%でゲーム性もある競馬をやってる方がまだ趣味として理解出来る分マシだと思ってました。
でもそれは違うのかなーと。
これは働き始めてようやくわかったことなんだけど、働くってことは本当に辛いです。それは作業の苛烈さや一日の拘束時間だけのことじゃありません。働かなきゃお金が無いし、お金が無ければメシを食うことも出来ません。しかも、一旦辞めると復帰することが難しいし、それが40年続けばもう僕らお爺さんです。
そんなときに考えてしまうと思うんです。「なんで俺こんなことしてるんだろーなー」と。それは希望に満ち溢れた未来とかそういうのではなくて、このまま働いて、食って、寝るだけのことに何がしかの意味を見出せないからなんだと思う。何かやりたいことがやれないからじゃなくて、やりたくないことをやるだけのことに。それがきっと、働くってことの本質的な辛さだと思います。
僕は今の仕事が楽しいですし、環境もホワイトだけれども、それでもそう思います。大部分のサラリーマンの人もきっとそう。やりたいことをやって、それが楽しくて仕方なくて、たとえお金が有り余っていてもやめたくない!なんて人はわずかなんじゃないでしょうか。
そこへきての宝くじ。
今のジャンボ宝くじの当選金は一等前後賞合わせて3億円です。この金額が実に絶妙。3億円あったら、とりあえず一生食ってくには困りません。贅沢しても無くならない程度。これが絶妙なラインなんだろうなー。簡単に言うと仕事辞めて遊んで暮らせるってだけなんですけど、それでも、それがすごく大きいことなんじゃないでしょうか。仕事辞めて、でもそこにリスクは全く無くて、食って寝るだけじゃない、やりたくないことだけをやるだけじゃない、そういった、大体のサラリーマンが抱いている大体の辛さが大体解消されてしまう金額、それがちょうど3億円。これが5000万円とかだったら、確かに小便チビるほどウレシイけど、それでも、それは辛さを解消する金額ではないと思います。3億。すげーな3億。
だから、宝くじっていうのは夢だけじゃないんじゃないかな。いや、夢として買っている人もいるんだろうけど、サラリーマンの人は、もっと、現実に自分を取り巻く辛さから逃れたくて、買っているんじゃないだろうかと。もちろん、現実の辛さを紙切れが解消してくれるなんてことは夢物語に過ぎないんだけど。それでも、宝くじを買いたくなる気持ちは、わからんでもないなあと思うようになりました。