デッドマンズ・ギャラクシー・デイズ

就職してから全然本が読めていない……。
といいつつ、3冊くらいは読みました。
2ヶ月で3冊。少ない。あれ?4冊だっけ。


十字軍物語〈1〉

十字軍物語〈1〉

十字軍物語2

十字軍物語2


ローマ人の物語』でお馴染みの塩野七生が書いた十字軍の話です。一巻では第一次十字軍、ニ巻では第二次十字軍からイスラム勢の反撃までの話。サラディンはカッコイイですね。


戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)

戦争における「人殺し」の心理学 (ちくま学芸文庫)


なんとまあ生臭いタイトル!
倫理的なモンやら生理的なモンやら世間体的なモンのせいで、「殺人」というカテゴリーはセックスと並んで研究の進んでいない分野であって、そういうところに正面からぶつかっていくのは面白いことだと個人的には思います。人は人を殺すより人に殺されるほうを選ぶ、という事実があるということ、そしてその事実を前提として、ベトナム戦争時にアメリカ軍がどのようにして「人に人を殺させるか」を試みたのかを解説してくれます。


二〇〇二年のスロウ・ボート (文春文庫 (ふ25-1))

二〇〇二年のスロウ・ボート (文春文庫 (ふ25-1))

ゴッドスター (新潮文庫)

ゴッドスター (新潮文庫)


古川日出男は良い雰囲気の文章ですね。
二〇〇二年のスロウ・ボートは、ハルキストである古川日出男村上春樹アンソロジーとして村上春樹の作品を題材に書いたものだけあって、すごく村上春樹っぽい作品。タイトルも村上春樹の短編「中国行きのスロウボート」のオマージュです。デレク・ハートフィールドの名前も出てきます。ハルキスト胸熱。
順番が前後したけれど、最初に読んだ古川日出男の作品はゴッドスターでした。最初の最初はかなり面食らいました。内容については説明するような、説明出来るような、説明すべきような作品ではないので置いておくとして、なにか一言書くとしたら、最初の一文、「あたしの姉が死ぬ」という出だしが個人的に好きです。これだけの文字でこれだけの意味合いを持たせられるのは素晴らしいと思う。



5冊でした。ブヒブヒ。